macOS Montereyでexeファイルを動かす

Wineskinのアイコンと設定画面のスクリーンショット
Wineskin (クリックでGitHubへ)

環境

  • OS: macOS Monterey 12.0.1
  • HW: iMac (Retina 4K, 21.5-inch, 2017)
追記(2021年12月31日): “わんこ”様よりM1 Mac (Monterey)でも動作したとのコメントをいただきました。ありがとうございます!該当コメントはコメントシステムの不具合の影響により隠れてしまいました…お許しを。ただし、日本語の表示に難ありとのことです。フォントの置き換えや仮想Windows環境(ラッパー内)のフォント参照先をレジストリエディタで変更するなど、いくつか方法があるようです。参考サイト: Wineskinの文字化けを修復する : Macとの闘いの日々
未テストであるが、Apple Silicon(Apple M1チップ)でも動作する模様。試された方が居りましたらコメント欄にて情報共有求む!

いきさつ

パナソニックのネットワークカメラBB-SC384B(カメラBB)をセットアップする必要があり、初期状態のカメラをLANに接続。IPアドレスのネットワーク部が異なるためiMacからカメラが見えなかったので、説明書に則り「Panasonic IP簡単設定ソフトウェア」というセッツアップツールを使ってカメラのネットワーク設定を自LAN環境に合わせることにするも、ツールがWindows版しかなく、結局exeファイルをダウンロードしてさてどうしよう、となった時にWineskinなる素晴らしいツールを見つけたので、ここでそれをご紹介。

Gcenx/WineskinServer: Wineskin on GitHub

インストール

GitHubに記載の通りhomebrewを使ってインストール。次のコマンドでさくっとインストール。

brew install --no-quarantine gcenx/wine/unofficial-wineskin

初期設定

Wineskinを立ち上げると次のような画面が現れる。

Wineskin Wineryメイン画面
Wineskinメイン画面

最初は“Installed Engines”欄に何も無いと思うので、+アイコンをクリックしてエンジンをインストールしよう。

Engineのインストール画面
エンジンのインストール画面

色々なエンジンが選べるが、今回は64bit対応しつつ最新のmacOSでも(No TestだがおそらくApple M1のようなApple Siliconチップでも)使えるWS11WineCX64Bit20.0.4を選択した。インストールしたらメイン画面に戻り、“Wrapper Version”欄のUpdateをクリックし、ラッパーを最新のものへアップデートしよう。

さて、これでもう使える。仕組みとして“Wrapper(ラッパー)”と呼ばれるmacOSアプリケーション(.app)を作成し、このラッパー内に擬似Windowsが居る(擬似Cドライブもここに生成される)のでWineの力でexeファイルを実行できる模様。使いたいexeファイルごとにラッパーを作成することとなる。では“Create New Blank Wrapper”をクリックしよう。

Create a Wrapper画面
ラッパー作成画面

任意の名前のアプリ(ラッパー)を作れる(半角英数字とハイフンとアンダースコアが利用可能)。今回はexeファイルと同名の「EasyIpSetup.app」とした。OKをクリックして進む。

するとWineのポップアップやWineskinのポップアップがチラチラ現れ、ラッパーを一生懸命にこしらえてくれている様子が伺える。少しすると“Wrapper Creation Finished”という嬉しいダイアログが現れる。

Wrapper Creation Finished画面
ラッパー作成完了ダイアログ

つくったラッパーは~/Applications/Wineskin/内に保存される。macOSのLaunchpadにもこのアプリ(ラッパー)は表示される。

Launchpadに表示されている作ったばかりのアプリ(ラッパー)アイコン
Launchpadに表示されたラッパー(アプリ)

さて、ラッパーを起動すると、セットアップ画面が表示される。

ラッパー初回起動時に現れるセットアップ画面
ラッパーのセットアップ画面

画面設定やより細かな設定も行えるが、今回はWindowsであってもインストール不要で使えるexeファイルを実行するだけなので、素直に“Install Software”をクリックして進む。するとInstaller(インストーラ)画面が現れる。

Installer画面
インストーラ画面

もし、exeファイルがインストーラならば(Windows環境でもインストールウィザードが表示されるものならば)“Choose Setup Executable”をクリックする。

今回はインストール不要のexeファイルなので、“Copy a Folder Inside”あるいは“Move a Folder Inside”を選択した。これはexeファイルをラッパー内にコピーあるいは移動して、exeファイルが実行できるようにするオプションである。今回は“Move a Folder Inside”をクリック。これでexeファイルはラッパー内に移動されるので、外見完全にmacOS用アプリにしか見えないようになる。なお、これをクリックした場合、選択対象はフォルダとなる点に注意。そのため事前にexeファイルを適当な名前のフォルダに入れ、そのフォルダを選択する。

exeファイルを適当な名前のフォルダの中へ入れたところ
分かりやすくexeファイルと同名のフォルダへ入れた

すると、どのexeファイルを実行させたいのか、ダイアログが表示される。

Choose Executable画面:ここで実行させたいexeファイルを選択する
実行ファイル選択画面 (ご覧のようにラッパー内に生成された擬似Cドライブ内にexeファイルが存在していることが分かる)

“EasyIpSetup.exe”がまさに動かしたいWindowsアプリケーションなのでOKをクリックしてセットアップを終える。すると魔法のようにEasyIpSetup.exeが起動するではないか!

Panasonic IP簡単設定ソフトウェア(exeファイル)がmacOS上で動作している様子(ライセンス同意画面)
“Panasonic IP簡単設定ソフトウェア”の初期画面

懐かしのUIながらきちんと動作している。ライセンスに同意すると“Panasonic IP簡単設定ソフトウェア”のメイン画面が表示された。

Panasonic IP簡単設定ソフトウェアのメイン画面
“Panasonic IP簡単設定ソフトウェア”のメイン画面

改めてネットワークカメラをLANに接続するときちんとリストに表示され、そのままネットワーク設定も出来、無事ブラウザからアクセスすることができるようになり、ネットワークカメラも無事設置できた!めでたし。

ラッパーは一度exeファイルをインストールすれば、2回目以降の起動ですぐにexeファイルが起動する。本当にWindowsアプリケーションがmacOSアプリ化される感覚。なお、ラッパーを削除したい場合は~/Applications/Wineskin/直下にある該当アプリ(ラッパー)をゴミ箱へぽいするだけ。文字通りラッパー(包まれた環境)なので外部に設定ファイルなどを生成することも無く、飛ぶ鳥跡を濁さずが如く。大変使い勝手が良い。

「~/Applications/Wineskin/」直下にラッパーが保存されている様子をスクリーンショット
ラッパーの場所

さて、今回使用したWineskinはexeファイルをGUI操作で簡単にmacOSアプリ化できる逸品であった。64bit対応やmacOS Montereyでの動作、さらにはApple Siliconでも動くというのでちょっとした場面で活躍することだろう。仮想環境にWindowsをインストールせずとも、ちょこっとした設定のためだけにWindows PCを引っ張り出すことをせずとも、気軽にexeファイルを実行できるので、大変におすすめのアプリである。

3760505930872356663 https://www.storange.jp/2021/11/how-to-use-wineskin.html https://www.storange.jp/2021/11/how-to-use-wineskin.html macOS Montereyでexeファイルを動かす 2021-11-15T18:09:00+09:00 https://www.storange.jp/2021/11/how-to-use-wineskin.html Hideyuki Tabata 200 200 72 72