macOSで画像形式を簡単に変換する方法

macOSのクイックアクション機能(macOS Mojave以前はサービスという)を使えば,Finder上で画像ファイルの形式をJPEGやPNGなどへと簡単に変換することが出来るようになります. 画像編集ソフトを立ち上げて,ファイル形式を指定して保存する手間とおさらばしましょう. では早速,クイックアクションを作成しましょう!

わたしの環境

  • macOS Mojave (version 10.14)
  • Automator.app (version 2.9)

1. Automator.appを開く

クイックアクションはAutomator(オートメーター)というアプリケーションで作成することが出来ます. macOSをお使いならば,すでにインストールされています. 様々なタスクを自動化したり,便利なクイックアクションを作成したりすることが出来る素晴らしいアプリケーションです. ここではAutomatorの開き方を3つ紹介します.

Launch Padから開く

Automator.appはLaunch Padから立ち上げられます. 初期状態ではその他(Other)フォルダの中に入っていると思います. Automatorを見つけてクリックしましょう.
キーボードはF4キーを押すとLaunch Padが現れます

Finderから開く

Finderでアプリケーション(Applications)フォルダへ移動し,Automator.appを探してダブルクリックします.

Spotlightから開く

ちなみに私はSpotlight検索機能を使ってAutomator.appを開く方法が好きです. Spotlightは画面右上,メニューバーの虫眼鏡アイコンをクリックするか,Cmd+Spaceキーを押すと開きます. auto辺りまで入力すれば,Automator.appが表示されるかと思います.

2. 画像をJPEGへ変換するクイックアクションを作成する

Automator.appを開いたら,ウィンドウ左下にある“新規書類(New Document)”をクリックしましょう.
そして“クイックアクション(Quick Action)”をクリックし(Mojave以前のmacOSをご使用の場合は“サービス”という名前です),“選択(Choose)”ボタンをクリックします.
これで準備は万端です. ワークスペース画面が現れます.
まず始めに,ターゲットとなる入力ファイルを決めます. ターゲットは画像ファイルなので下画像赤枠内のように“自動(テキスト)(Automatic (text))”を“イメージファイル(image files)”へ変更し,続けて“検索対象(in)”を“Finder(.app)”にします. これで,Finderでイメージファイルを右クリックした時のみ,本クイックアクションが利用出来るようになります.
ウィンドウ左側のアクションライブラリから“Finder項目を複製(Duplicate Finder Items)”アクションを探して“ワークフローを作成するには…”と書かれたワークスペース内へドラッグ’nドロップしましょう. 検索窓に“複製(dup)”と入力すると簡単に見つけることが出来ます.
これで選択されたイメージファイルが複製されるようになりました.
この複製されたイメージファイルの画像形式を変換して,体裁を整えれば,やりたいことは達成というワケです. ということで,次は“イメージのタイプを変更(Change Type of Images)”アクションをドラッグ’nドロップして,アクションを数珠つなぎにして行きましょう! Automatorではこのようにアクションを数珠つなぎにすることで,上から下へとファイルを順番に処理して行くようプログラミングすることが出来るのです. すばらしい!
ドラッグ’nドロップをすると“渡されたイメージファイルの…(This action will change the image type...)”という警告が表示されます.
これはザックリ言えば,ファイルに操作を加えるのでバックアップとして元データをコピーとして残して置かなくてもいいでしょうか?と親切にアドバイスしてくれているワケです. 今回の場合は最初のアクションでファイルを複製済みなので,ここは“追加しない(Don't Add)”をクリックします. ちなみに,Shiftキーを押しながらこういった類のアクションをドラッグ’nドロップすることで,この警告を表示させないようにすることが出来ます.
さて,これで複製したイメージファイルを指定したファイル形式へと変換する準備は整いました. 今回はJPEG形式へと変換したいので,“変換後のタイプ(To Type)”を“TIFF”から“JPEG”へと変更しましょう. ここをTIFFのままにすればTIFF形式へと変換するクイックアクションになりますし,PNGにすればPNG形式へ変換するクイックアクションになります.
今の状態だと例えば,“image.png”というイメージファイルが複製され“image copy.png”というファイルが作成され,その複製されたファイルがJPEGへ変換され,“image copy.jpg”というファイルになります. ここで,ファイル名末尾に“copy”と付いているのは少々格好が悪いので,体裁を整える意味で,“Finder項目の名前を変更(Rename Finder Items)”アクションをドラッグ’nドロップして末尾の“copy”を取り払いましょう!
Shiftを押しながらドラッグ’nドロップすることで例の警告を回避出来ます.
例の“渡されたイメージファイルの…”という警告が表示されたら“追加しない(Don't Add)”をクリックしましょう. まず,“日付または時刻を追加(Add Date or Time)”を“テキストを置き換える(Replace Text)”へ変更します. そして“検索文字列(Find)”に copy.jpg(先頭のスペースを忘れずに!)と入力し,続けて“置換文字列(Replace)”に.jpgと入力します.
これでクイックアクションは完成です!
完成したクイックアクションは保存しましょう. メニューバーより“ファイル > 保存”とクリックして(もしくはCmd+Sキーを押して)クイックアクションを保存します.
すると“クイックアクションの名前(Save quick action as)”の入力を求められます. 分かりやすい名前を入力しましょう. 今回は“JPEGとしてコピーする”という名前で保存してみます.
さてさて...それでは早速,つくったクイックアクションの威力を試してみましょう!

3. 作成したクイックアクションを試す

では,ここにひとつの画像ファイルがあるとします. 拡張子はPNGでもTIFFでも良いです.
右クリックして右クリックメニューを表示しましょう. すると,メニュー最下部に先程作成したクイックアクションの名前が表示されます!
クイックアクションをクリックして少し待ちます. すると,JPEGに変換された同名のファイルが同じディレクトリ内に現れます!
大成功です! PNGからJPEGへ,Finderだけで変換することが出来ました! macOS Mojaveユーザーの方ならばFinderウィンドウのプレビューペインより,クイックアクションを利用することも出来ます. クイックアクションの順序を環境設定で変更すれば,文字通りFinderからワンクリックで画像ファイルをJPEGへ変換させることが出来ます. Fantastic!

PNGへ変換するクイックアクションも!

“2. 画像をJPEGへ変換するクイックアクションを作成する”の章で説明したように,“イメージのタイプを変更(Change Type of Images)”アクションで指定した“変換後のタイプ(To Type)”をJPEGからPNGにしてクイックアクションを新しく作成し直せば,PNGへ変換するクイックアクションを作成することが出来ます.
自分の用途に合わせて自由にアクションを繋げて行き,クイックアクションを作成して,快適な作業環境を整えてみてください! Happy Hacking!
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