openFrameworks


  openFrameworksはC++用のオープンソースなツールキットです. 略してoFと書きます. このツールキットは創造的な作品をつくることに長けています. ここで言う創造的な作品とは"Creative coding",すなわち実用性よりも芸術性を目標としたプログラミングのことです. 昨今のライブパフォーマンスに見られるプロジェクションマッピングが良い例です. アドオン(拡張機能)も充実しています.
上にあるロゴをクリックすると公式サイトへ飛べます. ツールキットなのでIDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)から利用するのが一般的です. 私はOSにMacを使っているのでXcodeから利用しています. oFはXcodeの他にもEclipseやVisualStudioといったメジャーIDEから利用できるため,OSを気にせずに開発を始めることが出来ます.

XcodeはAppStoreから無料でダウンロードすることが出来ます. また,Appleデベロッパの公式サイトからもダウンロード可能です.
  公式サイトやGitHubからダウンロードしたoFフォルダには主に次のフォルダが含まれます.
  • addons: アドオンを入れるためのフォルダ.
  • apps: 自作プロジェクトを入れる場所.
  • docs: ドキュメンテーション(説明書類).
  • examples: oFのプログラム例が収まったフォルダ.
  • projectGenerator_osx: プロジェクト生成アプリ.
oFのアドオンはその名前が"ofx"で始まります. 例えば,物理エンジンである"Box2d"のoF向けアドオンの名前は"ofxBox2d"といった具合です. 深さセンサを持った"Kinect"をoFから利用したければそのアドオンがあると便利です. "ofxKinect"やら"ofxOpenNI"と検索すれば,Kinect関連のアドオンを見つけることができます. ダウンロードしたアドオンは"addons"フォルダに格納すれば簡単に利用できるようになります.
  XcodeとoFさえあれば,サンプルプログラムを動かして遊ぶことができます. oFフォルダ中の"example"にはいくつものサンプルプログラムが収まっています.
  1. 各フォルダ中にある".xcodeproj"ファイルを開く.
  2. スキームを"Debug"または"Release"へ変更(下図参照).
  3. "Run"をクリックしてサンプルプログラムを起動.
スキームはドラッグ操作で変更できます. Debugにすると,その名の通りデバッグに必要な情報を含めてプログラムをビルドしてくれます. Releaseに合わせるとデバッグに必要な情報は含めずにビルドします. また"Run"は再生マークをクリックすることでも実行できますが,"Cmd+R(コマンドキーとRキー)"なるショートカットが用意されているのでこちらを利用したほうが効率的です. 停止は"Cmd+.",もしくは起動中のアプリケーションを選択し"Cmd+Q"または"Esc"で行えます.

スキームは"Debug"へ変更

  以上がクリエイティブコーディングに最適なツールキット"openFrameworks"の概要です. アドオンが豊富に存在するため,様々な機器と連携させることも容易で,またビルドされたプログラムはC++ネイティブコードで生成されるため,その動きは軽快です.
43176349072811918 https://www.storange.jp/2014/10/openframeworks.html https://www.storange.jp/2014/10/openframeworks.html openFrameworks 2014-10-05T15:57:00+09:00 https://www.storange.jp/2014/10/openframeworks.html Hideyuki Tabata 200 200 72 72