TBAとTBCとTBDの意味

調べたきっかけ

Captain America: Civil Warを見ていると次のようなセリフがあった.
Steve: Who else sign it.
(スティーブ: 署名者は?)
Natasha: Tony, Rhodey, Vision.
(ナターシャ: トニー ローディ ヴィジョン)
Steve: Clint?
(スティーブ: クリントは?)
Natasha: Says he's retired.
(ナターシャ: 引退するって)
Steve: Wanda?
(スティーブ: ワンダは?)
Natasha: TBD.
(ナターシャ: 保留)
これはスティーブ(キャプテン・アメリカ)とナターシャ(ブラック・ウィドウ)の会話. スティーブがナターシャに,誰が協定に署名したのかを尋ねているシーンのセリフだ. ここで気になるのは引用最後のセリフ"TBD". ワンダはTBDとはどういう意味なのか,疑問に思ったのだ. 字幕では"保留"となっていた.

TBDの意味

大文字なので何かの略なのは確か. 辞書で調べてみると,すぐに出てきた.
To Be Determined: 要決定
(直訳だと"これから決定される")
なるほど. 辞書には"ビジネス英語"と書いてあったので,ビジネスメールなどでは割と目につく略語らしい. まったく知らなかった.

バリエーション

主にビジネス英語としてTBD以外にも次のようなバリエーションがあるとのこと.
TBA (To Be Announced): 要公表
TBC (To Be Confirmed): 要確認
TBCはTo Be Continuedの略にもなり得そうだったが,そちらはcont.と略すらしい. さて,バリエーションがあると気になるのは使い分け方だ. 次のような指標で使い分けると良いらしい. 以下,決定事項の不透明さ順に並べてある.
TBD: ある事柄に関する適切さや実現の可能性などが未確定である場合
TBA: ある事柄の詳細はある程度決まっているが,公表出来ない場合
TBC: ある事柄の詳細はある程度決まっていて公表も出来るが,変更の可能性もある場合
まだ考えがふにゃふにゃで固まってないよ,と言う場合はTBD. ある程度考えが固まっているが公表するのは早いなあ,と考える場合はTBA. 考えは固まってきており,公表も出来るが,まだ変更する場合もあるよ,という時にはTBCを使うと良いらしい. ということは劇中のワンダはまだ署名するか否か,非常に不透明な状況にある,ということが分かる.
4252755041025358225 https://www.storange.jp/2017/07/tbatbctbd.html https://www.storange.jp/2017/07/tbatbctbd.html TBAとTBCとTBDの意味 2017-07-24T21:02:00+09:00 https://www.storange.jp/2017/07/tbatbctbd.html Hideyuki Tabata 200 200 72 72